こんにちは Manahau Dogのきむらです。

以前、オペラント学習のことについてお話しましたが
行動を科学する
続・行動を科学する

今日も少しトレーニングのお話を。

日本のトレーニング業界でもこのオペラント学習の法則は知られています。
専門学校等でも学習するようです。
が、とっても中途半端に入ってきている感じがします。

行動学の専門書等の用語で出てくる、
正の強化 負の強化  正の罰(弱化) 負の罰(弱化)
この用語が使われることが少ないです。

なぜか業界で一番多く使われている用語は
陽性強化 陰性強化

この2つだけ・・・・

正の事を陽性 負の事を陰性といっていると思うですが

陽は褒める
陰は罰

と、勘違いされてる事が大変多いです。

正or陽性とは

”ある行動によって、何かが(いい事、悪いこと)出現すること”を正

負or陰性とは

”ある行動によって、何かが(いい事、悪いことどちらも含む) 消失することを”を負
と言っている。

出現するか消失するかを説明しているだけで、褒めるか罰するかは一切定義していない。

しかし、トレーナー同士での会話でも
あなたは陽性強化派? 陰性強化派? みたいな会話がうまれることがある。

これの意図することろは
褒めてトレーニングしますか?
罰を使ってトレーニングしますか?

ということなのだが、先程から言っているように
オペラント学習をベースとして話をしているなら、
とっても摩訶不思議な??会話になってしまうのです。

そもそも、褒めるか、罰するかという二者択一の質問が最初からおかしいわけで・・・・・

大切なのは人間からの視点 褒めるor罰するではなく
犬にとって”強化子(いい事)になっているか、
嫌子(罰子)になっているか。

つまり、その目的としているわんこの行動の頻度が増えたのか、減ったのか
強化できているのか、弱化できているのかが大切なのです。

興味のない食べ物を無理やり口に入れて
いい子!♪
って”褒めても”行動は強化されません。

人間の行動自体は一見褒めているように見えますが
犬にとっての”いい事”、”強化子”にはなっていません。

犬にとってというのが大切!!

言葉にするとなんか複雑に聞こえますが、
トレーニングでやることはけっこう単純だったりします。

基本的にはわんこの様子、反応をみて
負担なく、楽しいトレーニングをするのが僕の方針です。

おかしいと言っときながら
最後にあえて題名の質問に答えるならば

僕は褒めてしつける派ですかね・・・・?


↑ 注)僕ではありません。ネットから拾ってきた写真です。

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