こんにちは Manahau Dogのきむらです。

今日は少し行動のお勉強のお話。

皆さん、行動には法則があるのをご存知ですか?

 

皆さんが普段行なっている行動も知らず知らずその法則に従っています。
それは大きく分けて2つ

強化 か 弱化 か

強化というのはその行動の頻度が増えること

弱化とはその反対で、その行動の頻度が減ること

この法則は人も犬もねずみ、鳥も基本的には一緒。

では、なぜ行動に強化と弱化がうまれるかというと
行動の直後に”起こった変化”により、その行動を強化したり、
弱化させたりするのです。

その行動によってもたらされた結果(起こった変化)を”随伴性”と言います。

強化の話をすると、
行動が強化される要因の一つにその行動の後にいいことが起これば
将来 、その行動の頻度は増えます。

例えば電気のスイッチ

暗くなれば、電気のスイッチを入れますよね?
電気をつければ部屋が明るくなります。

電気のスイッチを押した後にいいことが起こる(部屋が明るくなる)

この電気のスイッチを押すという行動は部屋が明るくなるという随伴性により
強化された行動です。

 

はーい 上の方 起きてくださーい

この行動の学習法則は”オペラント条件づけ” ”オペラント学習”と呼ばれています。
英語では Operant Conditioning.

僕がこのオペラントに出会ったのはニュージーランドの専門学校での授業。
授業の講師はイギリス出身のナンシー先生。 動物行動学が専門。因みにベジタリアン。
美人で金髪のロングヘヤー やさしくて性格もすばらしい。
16歳~50歳と年齢幅がとっても広いクラスメイトでしたが
クラスの男子はほとんど彼女にお熱をあげていました 

She is hotって何回聞いたことか・・(笑)

えーーっと そうそう オペラント
僕にとってはこのオペラント・コンデショニングの授業は最初全然理解できなくて最悪でした。
授業は終始ナンシーを眺めることで終わってしまいました(笑)

大体、言葉が難しい。
強化のことは reinforcement
弱化のことは punishment

専門用語の為、辞書を引いても要領を得ません。

特にこのパニシュメント。 なに! punishment なんだ罰の事を言ってるのか
と思いきや punishmentは罰のことではなく
ただ単に行動が減少する、頻度が減ることをpunishmentと言うのです。紛らわしい。

テストに出るので分からないからと言って無視することも出来ず、
本を読んだり、ネットで調べまわったり
分からないと理由を口実にナンシーを訪ねたり
段々理解できるようになってきました。

授業中、ナンシーは「チョークチェーン(しつけ用の首輪)を使わなくても
トレーニングはできる」と言ってました。
”現場を知らない行動学の学者さん”の言葉として僕は聞き流していましたが、
意味が分かってきました。  

そして、徐々に理解するうちで分かったことは
行動を扱う場合、ものすごいパワフルな学問。実践的な学問。
であることがわかりました。

ナンシーの話で長くなったので今日はこのへんで