こんにちは。Manahau Dogのきむらです。

先日こんな記事を書きました。

 【本】犬は食べちゃ駄目ですか?

人間の動物に対する倫理、道徳は感情が大きく関係し
矛盾が多くあり複雑だということをご紹介しました。 

今日はその本の中にあった面白い話があるのでそれをご紹介。

皆さん 質問です。

バージョン1

ブレーキが故障して利かなくなり、トロッコは5人の人が立っている軌道の方に向かっている。
いまあなたが切替器のレバーを引けば、トロッコが別に1人が立っている軌道の方に向かわせることができる。

トロッコの進路を変え、ひとりの命を犠牲にして5人を死から救うのは道徳的に許されるだろうか?

LCH0070 Pudners Coal Wagon a

バージョン2

暴走したトロッコが5人のほうに向かっている。あなたは軌道に掛けられた橋の上にいる。
となりにはまるまる太った男がひとり。この男を橋から突き落としてトロッコの軌道に放り込んでやれば、
トロッコが止まり、5人が救える。 さて、こちらは道徳的に許されるだろうか?

バージョン1の場合、90%の人はYES!っと答えている。
つまり、5人の為にひとりを犠牲にしても仕方がないっという答え。

しかし、バージョン2の場合は「Yes! それは仕方がないね。道徳的に問題なし。」
っと答えた人は10%に激減する。

どちらの場合も、ひとりが死んで5人が助かる結果は同じだが
こうも感じ方が違うようです。

もう一つ質問

バージョン3

トロッコが見知らぬ男性の方へ向かって突進している。
あなたが切替レバーを引きさえすれば、あなたの飼い犬の方にトロッコの進路を変えることが出来る。

そうすべきか?

愛犬家には悩ましい選択。 

著者の奥さんは「動物じゃなくて人間を救う」と答えたそうだ。
たとえ、それが飼っているラブラドールのツァリの死を意味するとしても・・・

著者もそうすると答えている。 
そして、皆さんもおそらく同じだろうっと言っている。

ちょっとちょっと 勝手に決めないで。申し訳ないですが、僕はレバーを引きません。
実際その時にならないと分かりませんが、見知らぬ男性の方へトロッコを向け、自分の犬を救うと思います。

しかし本書によると、ほとんど全ての人が動物よりも人間を助ける選択をするという。
唯一にして最強のルールは「動物よりも人を救え」だそうだ。

んーー僕は非道徳人間なのでしょうか? 

しかし、犬を飼っている人に聞いて見ると僕と同意見の人もいます。
皆さんはどうですか?

今日の教訓

道徳観は一筋縄ではいかない。 

参考:ぼくらはそれでも肉を食う 人と動物の奇妙な関係

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