こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日は最近、読んだ面白い本をご紹介。
生き心地の良い町
っという本。
読み物としても、とても面白い本だったのだが
犬のトレーニングにも大いに参考になる部分があったのでご紹介します。
慶応大学院の修士生だった、岡檀さん
自殺が全国一少ない町 海部町(現在は近隣の町と合併し、海陽町の一部)を対象に
なぜ自殺が少ないかを研究し、まとめたのがこの著書である。
自殺を予防するには、コミュニティが重要になってくるのだが
そのコミュニティが他の市町村とは違う、海部町独特の色があることが分かった。
特色その1
色々な人がいたほうがよい。いろいろな人がいたほうがよい。
田舎のコミュニティによくある、意見を統一し賛同しないと村八分になる
ということは田舎ではよくあると聞くが、海部町にはそれが全然ないそうだ。
田舎ではよくある選挙時の票の取りまとめ等も全然ない。
老人にそのことを尋ねるとこう返ってきたそうだ。
「誰に投票するかは、個人の自由や。人に強制やしたら、今の言葉で言うたらなんじぇ、ダサイ、ちゅうんか。野暮なことやと言われる」
じーちゃん、かっけー!
また、小中学校の特別支援学級の設置について、海部町は異を唱えていて
周辺の町と意見が分かれていたそうだ。
著者が、ある町民に話を聞くと
「もしかしたら、障害に対する偏見があるのかもしれない」と言っていたが
きっと他の理由があると著者は気づいていた。
改めて、町議会議員に伺うとこう返ってきたそうだ。
他の生徒たちとの間に多少の違いがあるからといって、その子を押し出して
別枠の中に囲い込む行為に賛成出来ないだけだ。
世の中には多様な個性を持つ人たちでできている。ひとつのクラスの中に、いろいろな個性が会ったほうがよいではないか。
素晴らしい!
犬と人間の社会にも同じことが言える。
犬も同様、色んな犬がいて良い。
「いい犬」っという、幻想に犬を押し込めるのは時にはお互いの自由を奪うことにもなる。
特に犬が被害にあうことがほとんど。
人間、犬 お互いストレスなく楽しく暮らすには
一般的に言われている「いい犬」である必要はないのではないかと思ったのでした。
つづく
今日の教訓
犬の多様性を認めてあげよう。
楽しく暮らすには”いい犬”である必要はない。