こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
みなさん フード・インクっていうドキュメンタリー映画をご覧になったことはありますか?
アメリカのフードシステムの現状をドキュメンタリにしたものです。
アメリカのフードシステムは多国籍企業の大企業、数社が牛耳っているようです。
政界とも太い繋がりがあり相当なパワーを持っているみたいです。
大量に生産し、安く提供するにはそれなりの”システム”が必要になります。
食肉産業では動物はもはや感情を持った動物ではなくモノ 商品でしかありません。
扱いは本当にひどい。
その生産性を求めた大量生産が原因でO-157と言うとても強い菌が発生し
汚染されたハンバーガーを 食べた幼児の死亡事故が起きました。(1982年)
でも、そのときよりお肉は安全になったみたいです。
「ハンバーガーのパテはアンモニアで殺菌して出荷してるから大丈夫!!」らしいです・・・・
アンモニアって・・・
昨今は盛んに”食の安全”が叫ばれていますが、この映画を見ると愕然とします。
これはアメリカを舞台にした映画ですが、人事ではありません。
食料の自給率が低い日本。多くの食品、農作物は輸入に頼ってます。
小麦、コーン、大豆はほとんど輸入に頼っており、アメリカからも多く輸入されてます。
とても興味深かったのは日本人も大好き大豆の話
モンサントという化学薬品会社が開発した遺伝子組み換えの大豆。
その大豆には同社が新しく開発した除草剤の耐性があり、
その除草剤をまいても 雑草は枯れるがその大豆は枯れない。
生産者にとっては何とも夢のような大豆である。
1996年の発売当初はそのDNAをもつ大豆は全米の2%にすぎなかったが
2008年には90%以上の大豆はそのDNAを持つようになった。
調べてみると、日本の大豆は93.4%(2008)が輸入で占められ
そのうち71.4%はアメリカ(2010)から入ってきている。
(帝国書院参照)
どう考えても遺伝子組み換えの大豆は日本に大量輸入されている。
が、”この商品には遺伝子組み換え大豆は使っていません”ってラベルを良く見る。
どこでどう使われているのだろうか。
日本では遺伝子組み換えの大豆が使われていたら表示義務対象の農作物であるが
そのラベルでさえ怪しく見えてくる・・・・
元々、安さを求める今の風潮に違和感があったがこの映画を見てその思いはさらに強くなった。
いいモノを作るにはそれなりのコストがかかり、生産者にもそれなりの正当な利益を得る必要がある。
何でそんな値段で売れ、儲けが出るのか商品をカゴに入れる前にもう一度考えた方がよさそうです。
なんにせよ、一度この映画をご覧になることを強くお勧めします。
屠殺場などのショッキングな場面はあまりありませんので安心してご覧ください。
人間の食べ物さえこういった状態なのにワンコのご飯の事を考えると怖いですね・・・・
そのお話はまた今度に