こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はわんこの研究成果のご紹介。
犬は基本的に食いしん坊の子が多いですよね。
しかし、その中でも特に食いしん坊と言われている犬種はラブラドール・レトリバー
彼らは
「クッキー1つに魂を売る」っと言われているくらい食べるのが大好き(笑)
食べ物を見せると眼の色を変えてやってきます。
そんなラブラドールですがその食いしん坊、食べたいという強い意欲は遺伝子が関係しているのではないかという研究結果の発表がありました。(フラットコーテッドレトリバー含む)
研究成果を発表したのはケンブリッチ大学所属の獣医外科医 エリナー・ラファン氏
彼女は以前、人間の肥満も研究していました。
まずはじめに15頭の太っているラブラドールと18頭の痩せているラブラドールのDNAを調べました。
すると太っているラブと痩せているラブのDNAにはPOMC(プロオピオメラノコルチン)と呼ばれる遺伝子に違いが見つかりました。
その違いとは太っている子のPOMCの終わりの部位に変化(欠失)が見られました。 そこは通常、食事後 空腹感をオフにすることに関与している神経ペプチドβ-MSHおよびβエンドルフィンを生成します。しかしその変化はその能力を妨げることが予測される。
つまり、満腹感を感じ難い体質であろう犬が多いことがわかった。
(因みに、人間の肥満にもPOMCが関係しているという研究があります。)
更にサンプル数を増やし 310頭のラブラドールを調べてみました。
結果、POMCの欠失が見られるラブが全て太っているわけではないが 基本的には欠失がある個体では
食べ物に対する意欲が高いことが分かった。
そして、欠失がない子に比べ、欠失がある子は平均で約2kgほど体重が重いこともわかった。
イギリス、アメリカに住む411頭のラブラドールのDNAを調べると約23%のラブにPOMCの欠失がみられた。実験に参加したラブでは76%の割合で欠失がみられた。
研究者のラファン氏はそのグループの違いは分からないっと言っている。
ただ、食べ物にモチベーションがあり扱いやすい犬が実験に参加したり、実験参加を前提とした交配プログラムで使われている可能性があると言っています。
その他 38の犬種のDNAを調べると
ラブラドール・レトリバー、フラットコーテッドレトリバーに関係している犬種以外では
POMCの欠失はみられなかったとのこと。
んーーーとっても興味深い研究ですね。
そうか、彼らは遺伝子的に食いしん坊の子がいるですね。 でも、約23%しか欠失はみられなかったのことですがもっといそうですけどね。 かなりの割合でラブは食べ物のモチベーションが高いですから。
肥満は万病の元と言われてる通り油断ができません。
彼は大型犬でただでさえ体重が重いので関節等に負担がかかりますが、更に肥満となると影響も大きいです。
今後、交配に使うラブラドール・レトリバー、フラットコーテッドレトリバーはPOCMの欠失も見る必要性が出てくるかもしれませんね。
今日の教訓
ラブラドールは生まれながらに食いしん坊の子がいる。