こんにちは。Manahau Dogのきむらです。

今日はコラム お題は
犬のしつけは不要!

犬のしつけを生業としている僕が何を言っているのか?っとお思いかもしれませんが
僕は犬のしつけは本来必要ないものだと思っています。

犬と人間の歴史はとても長く
3万年から、少なくとも1万年前から共に暮らしている言われています。
(研究により違います)

History illustration 05 big

その頃は今と違って人間も毎日食べるだけで精一杯
犬がしつけを一生懸命しなければならない面倒くさい動物であれば
大昔の人は犬と一緒に住んでいなかったと思います。

昔は今のような人工物は少なく、広大な土地を有し
しつけなどせずに、ほとんど放置で放し飼いで飼われていたと思います。

生まれてから、しっかりと親犬、兄弟と過ごし 特にしつけをすることがなくても
上手に人間と共存していたと想像できます。

日本の方は犬はリードを放すと逃げてしまう動物だと勘違いしている方も多いかと思いますが
そんなことは全然ありません。 犬にとって人間から逃げるメリットは何もありません。

ご飯を食いっぱぐれ、安全な家を失い、危険な動物に襲われる危険もあります。
人間と共に過ごすことを選んだ犬という動物は本来、人間が「おーい」って呼べば
戻ってきます。あえて、「おいで」を教える必要もありません。 

犬のしつけのコツは、生まれてから親犬、兄弟犬と最低8週間は一緒に過ごし
あとは介入しすぎずに放っておくこと。これだけで、いい子になるはず。

”はず”です。 あくまで予想です(笑)
と言うのは実際僕もやったことがないです。残念ながら現代社会では不可能です。

車やバイク 自転車など犬にとって危険なものも多いですし
広大な土地を持っている人は少なく、放牧しておくことは無理。
また、日本では公共の場所はリードなどで係留しなさいと条例があるところがほとんど。

犬を大自然に放しておくことは不可能です。 

そこで、しつけという方法が出てくるのです。
犬が現代社会で生きていくためには、人間のルールを守らないと犬自身が痛い目に会います。

犬にとって煩わしいく、不可解な道具、リードをつけてのお散歩も上手にできないといけません。
そのためにはある程度の練習、トレーニングが必要となってきます。

子犬のうちから自由奔放に歩き回れれば、自分の生活範囲で会うもの
興味があるものは子犬で勝手にアクセスし慣れてくれますが
自由に歩き回れる環境を提供できない現代では人間側が、
「はい これに慣れて」
「はい これにも慣れて」
っと慣れる環境づくりをしてあげないといけません。

これが社会化トレーニングです。 

勝手に遊んで、勝手に帰ってこーい!って出来ればいいですけどね。
犬にとっても、人間にとっても楽しいでしょうね。  

現代の僕達の課題は、どこまでその自然だった環境に犬を置いてあげれるか。
ペットショップなどの”超不自然”で”人工的”な所から来た犬が問題行動を起こしやすいのはこのため。

ペットショップに来る前も犬にとって不自然だったところで育った可能性がかなりの高確率です。
親兄弟からも早く引き離され必要な教育を受ける前から1人にされます。 

最低8週齢までは親兄弟と自然豊かな環境で育ち、
新しい飼い主さんの所に来てからは、すぐに社会化トレーニングを開始。
その時も出来るだけ、人間が介入し過ぎずにある程度子犬に任せながらの社会化が大切です。

どれだけ、昔の自然な環境に犬をおくことが出来るか
そして、どれだけ介入せずに、しつけを行わずに済ませるかが課題かと思います。 

結局、現代社会に住む犬はしつけは必要になってきますが
どれだけ最小限に抑えれるかが課題です。 

 今日の教訓

本来は犬のしつけは不要なはず、
しかし、現代社会では犬のしつけは必須

参照:Africanis.co.na

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