こんにちは。Manahau Dogのきむらです。

皆さんは”安全係数”っという言葉はご存知ですか?
僕達が普段使っている製品などには、日々安全に使えるように
安全係数というものが設定されています。

例えば、ハシゴ。
ハシゴは安全に使えるよう、
最大限に耐えれる重さ”最大荷重”がハシゴ本体の横辺りに記載されています。 

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しかし、あの数値 実際の最大荷重ではないのはご存知ですか? 

最大荷重が100kgと書いてあれば、実際の最大荷重は600kg。

各分野により安全係数が設定されており
ハシゴの場合、安全係数は6 

表示の6倍まで耐えれるよう設計されています。 

そうですよね。101kgの人が乗ったらいきなり壊れてしまうようでは
怖いですもんね。 
それに何かの力が加わり、100kg以上の付加がかかる可能性がないこともないですから。

他の製品の安全係数は? 

エレベーターのケーブルの安全係数は11
いっぱい人が乗りすぎて、ブーブー警告音がなることもありますが切れる心配は殆どありません。
最大重量の11倍まで計算上は耐えれるよう造ってあります。
また万が一、ケーブルが切れてしまっても途中で止まる設計になっているので
エレベーターでの事故に逢い、怪我をする可能性は物凄く低いです。

では、子犬のトレーニングの安全係数は?

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子犬の社会化の時期は3ヶ月とされている。
もちろん個々により多少のズレはあるが、3ヶ月を過ぎると
それまでに体験したことがない経験、会ったことがないものなどに
恐怖心を抱くようになり問題行動の原因になると言われている。

この3ヶ月という数値
「みんな、言うこと聞かなくて全然社会化のトレーニングをしないから
社会化の時期は本当は1歳になるまで大丈夫なんだけど安全係数を4にして3ヶ月ってことにしよう。」

っと、なっていたらどんなにいいか・・・
残念ながら社会化の期間は本当に3ヶ月です。 

子犬の社会化には安全率という概念は考慮されていない。 

つまり、安全係数は0!
犬は製品ではないので当たり前といえば当たり前

それまでに社会化されず、またストレスにさらされた環境に置かれると
格段に問題行動のリスクが高まります。

犬を飼う人にそのような問題行動に対するリスクの意識を持ち
リスク管理ができている人はほんの一握りです。 

はじめて犬を飼う人では、難しいでしょう。
元々、そんなリスクがある事自体知らない人も多いことでしょう。

子犬のトレーニングは早期が肝! それがリスク管理となります。
しかし、早ければ早いほどよいかということでもなく、
8週齢まではしっかりと親犬、兄弟犬と過ごすことが大切です。 
それも社会化の一環です。

適正な時期に、適正なトレーニングをする
それが子犬の安全係数をあげることにつながります。

今日の教訓

 子犬の安全係数は0! 
正しい時期に正しいトレーニングをしてリスク管理! 

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