こんにちは。Manahau Dogのきむらです。

皆さん、”社会化”っという言葉は聞いたことはありますか?
犬のしつけや、トレーニングに興味がある方であれば、一度は聞いたことがあると思います。

9324696606 b7deb93cdb b

社会化というのは、子犬が柔軟に環境に慣れていく事、時期を言います。
犬が人間と生活する上で大変大切な時期です。
生まれて初めて見るものでも、臆する事なく色々な物、動物に慣れていきます。
ですので、その後犬が生活する上で会いそうな物 ありとあらゆる物に会わせたり、
体験させることが必要です。 

犬の人生で1,2を争うくらいに大切な時期です。
学者や本によって多少ずれますが、3週齢 〜12週齢(生後3ヶ月)
最大でも16週齢(生後4ヶ月)が社会化の時期とされています。 

その時期にを過ぎるとその時期に出会わなかった物に対して、
その後警戒心を抱くようになります。
人間で言うと、人見知りのような時期になり以後それが続きます。
新しいものを無条件で受け入れる事はしなくなります。

これは生きていく上での防衛本能。よく出来た仕組みです。
12週!? っとびっくりされる方も多いですが、
家畜化された犬だからこそこの長さになったのです。

オオカミや人馴れしていないキツネは更に社会化の時期は短いです。

この防衛本能は動物の免疫システムによく似ていると個人的には思うのですが、
犬は社会化の時期に出会わなかった”もの”を”異物”と認識し警戒します。

「あ!社会化時期に会ったことがない”もの”発見! 警戒せよ!」っとなります。

それが吠えになったり、噛みになったり 人間にとっては問題行動とされる行動が
それら”異物”に対し見られるようになります 

多くの問題行動はこの社会化の時期に経験が不足して起こるとされています。

それ故に、多くのトレーナーが口を酸っぱくして
「社会化!社会化!」と言うのです。

問題行動を避けるには、
1に社会化 2に社会化 3,4も休んでいる暇はなく社会化! 

この時期の子犬を飼っている方は頑張りましょう!

社会化さえしっかりすれば、いい犬になる、
問題行動を起こさないと断言するトレーナーもいます。

更に問題行動が見られる犬に対し
「あなたがしっかり社会化しなかったからこうなった」っと
飼い主を批判するトレーナーもいると聞きます。 

しかし、これ 実は半分当たっているが、半分不正解。

飼い主を攻めるのは酷な時もあります。

残念ながら、元々問題行動が出る確率が高い子犬が日本には多く存在しています。

幼児期からストレスの高い環境にさらされている犬は
社会化をいくら頑張っても問題行動が出る確率は高いです。

幼児期に多くのストレスにさらされると、問題行動が出やすくなると言われています。

ストレスの高い環境にさらされている子犬とは、生後1ヶ月程度で親犬や兄弟から引き離され、
流通システムにのってしまっている犬

つまり、ペットショップ出身の犬達です。

3970720248 fcce614fd5 b

社会化が子犬をしつけをする上でとても大切なのは揺るぎない事実ですが
それと同時にその子犬はどこで生まれ、それまでどうやって過ごしてきたのか
というのがそれと同じくらい、それ以上に大切なのです。

社会化大切!っということと同じく
「ちゃんとしたブリーダーから犬を譲ってもらう」っということが大切!
という事実が広まっていけばいいなと思います。

ただ、勘違いしてほしくないのはペットショップ出身だからトレーニングできないとか
社会化が過ぎてしまったかトレーニング出来ないということではないです。

問題行動があるのであれば、トレーニングをしましょう。
トレーニングをすれば必ず改善します! 

今日の教訓

社会化はとっても大切!
それと同じ、もしくはそれ以上に子犬がどこからやってきたか、が大切! 

にほんブログ村 犬ブログ 犬 訓練士・ドッグトレーナーへポチッと、ご協力をお願いします