こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はコラム。お題は
犬の流通システムを変えたい!!
現在日本では犬を飼おうと思った場合、多くの人がペットショップに行き
犬を購入します。
犬を入手出来る所はペットショップが唯一な場所と認識されているかのごとく、
多くの方がペットショップに行きます。
しかし、ペットショップは犬を購入する理想な環境とは程遠く
その犬の将来に大きなリスクを抱えていることを多くの人は知りません。
子犬は生まれてからの成犬になるまでに、多くのことを学びます。
特に生後8週齢、2ヶ月までに親や兄弟達と過ごすことで得られる体験、
社会的な経験はその犬の生涯にわたり影響を及ぼすことが分かっています
その時期に必要な経験を適切に得ることが出来ないと、
将来問題行動を起こしやすい犬になることも分かっています。
また、幼少期に過度なストレスにさらされると問題行動の要因になることが知られています。
それに加え、子犬の健康面から言っても早期に親犬から引き離すことは
間違っているのは明らかです。
そのため、ヨーロッパの国々 アメリカの各州では
8週齢以下の子犬の販売を規制する法律が存在します。
現在の日本では平成28年までは生後45日で販売することが可能です。
動物愛護法が改正され8週齢規制が行われる事は決まりましたが
いつから施行されるか決まっていません。
それはまでは”猶予期間”として8週齢より早く販売することが出来ます。
何ともお粗末な改正と言わざるを得ません。
現在では生後45日以降からの引き渡しが可能です。
生後46日以降から”店頭”に”展示”出来ますので
それ以前に親犬から引き離され流通システムに乗ることが容易に想像できます。
子犬が店頭に並ぶまで。
早々に親から引き離された犬はオークションと呼ばれる“犬市場”に「出荷」されます。
野菜や魚と同じように、競りが行われ、各ペットショップに買われていきます。
買われた子犬達はダンボールや小さなケージ入れられ
大きなペットショップであればトラック等で全国の配送されます。
店に着いた犬は一日中、狭いく蛍光灯がこうこうと明るい展示室に閉じ込められます。
抱っこしたい人がいれば、寝ていても起こされ抱っこされます。
子犬を抱かせるのはペットショップにとって、消費者に運命を”演出”したり、
衝動買いを促すためにとても重要です。
こんな環境が子犬にとって理想な環境なはずもなくストレスまみれにされます。
これが犬の流通の現状です。
こういった流通システムのため、多くの犬が問題行動を起こす要因の一つです。
動物愛護や倫理の面から言っても、到底賛同出来るものではありません。
この流通システムがあるかぎり、日本の犬文化の向上は難しいです。
犬を飼いたい人が安さと手軽さを求めてペットショップから子犬を購入することをやめないと、
この負のループは終わりません。
売れるから売るのです。
この流通システムは多くの犬の犠牲から成り立っています。
犬を飼うのに安さと手軽さは求めてはいけないのです。
なんとかこの流通システムを変えたい!どうしたらよいか、ずっと考えています。
答えは出ません。
しかし、大切な事はまずみなさんにこの現状を知ってもらうこと。
そして、犬を手にいれるには良質のブリーダーから手に入れるという普通の事が普通になること。
この大きな渦、流通システムを改善することは容易ではありません。
しかし、小さい一歩でも踏み出さないとなにも変わりません。
そして、僕自身も僕なりのやり方で小さな一歩を踏み出すことにしました。
今日の教訓
犬の流通システムを変えたい!