こんにちは。Manahau Dogのきむらです。

今日のコラム

おとなしい犬はいい子なのか?

日本ではよく、「大人しくていい子だね」
という言葉を子供にも犬に対しても使います。

「大人しい」と「いい子」は同義語のような意味で使われていることが多々あります。

果たして、本当にそうでしょうか?

確かに、よく社会化されトレーニングされている犬、
そしてある程度年齢のいっている犬は大人しいです。

しかし、新しい場所など、知らない人がいる場面などで
隅でじーーっとしている子も”大人しくていい子”とされることもあります。

そのようにじーっとしている子は、自らじーっとしていることを選択しているのではなく
選択せざるを得ない状態なので動かないのです。

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動くのが怖い、又は動かないほうが賢明と判断し動かないのです。

よく、家ではやんちゃな子でも動物病院に行くと大人しいという話はありますが
それは動けない。動かないほうが安全と判断し、大人しくしているだけで
いい子だから大人しいわけではありません。 

また、反対にラブラドールやゴールデンレトリバーとか典型的なんですが(笑)
あの子達は陽気な子が多く、特に幼いころは”いい子”と言われる事が少ない子が大半です。

しかし、犬のストレスレベルは明らかにラブやゴールデンの方が低いです。
トレーニングも陽気な彼らの方がやりやすいです。

「大人しいか」「大人しくないか」は、”いい子”か”いい子じゃない”かの判断基準にするには
大変危険! 

”大人しくていい子”とされている犬は高いストレスレベルにさらされていることがあります。

僕達が目指す犬は、物怖じしない子、どこでも平気でいられる子 
そして、しっかりとオンとオフがしっかりできる子。

遊ぶ時はおもいっきり遊び、静かにする時は静かにできる子。

そのためには、生まれてくる環境から社会化時期のトレーニング
基本トレーニングを考えていく必要になってきます。

”大人しいからトレーニングはいらない”
ではなく、大人しいからこそ大きな問題を秘めている場合があります。

その子達が問題行動を見せるようになる場合は、その行動の根底には”恐怖”がありますので
行動修正を行なうにはとても厄介です。

恐怖を感じ、大人しい子は多くのものにストレスを感じていている場合があるので
トレーニングをしてストレスに感じないよう、取り除いてあげるのが必要です。

今日の教訓

大人しい犬ほど、トレーニングが必要な場合がある。

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