こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はトレーニングの話。
犬の吠えるという行動は「善」でも「悪」でもないっと言う話です。
犬というのは吠える動物です。
狼と犬と大きな違いの一つは吠えるか吠えないかと言われています
犬が人間に家畜化され、狩りに使われたにしろ
番犬として飼われたにしろ、犬が吠えるということは
人間にとって大きな利点だったことは間違いありません。
よりよく吠える犬が繁殖されたことが容易に想像がつきます。
時がたち、現在の一般家庭で飼われいる犬の中で問題行動として多いのが
これまた吠え。
トレーナーという仕事をしていて相談を受ける件数が多いのが吠えです。
確かに現代の僕達のが住む環境で犬が吠え続けるられるのは
心地いいものではありませんよね。
ただ、この吠えるという行動はそんなに「悪」なのでしょうか?
吠えるということは犬にとっては自然な行動で「善」も「悪」もない
ただの行動の一部に過ぎません。
一般住居に住む僕達人間にとっては迷惑な行動ですが
決して「悪」ないです。
この人間が”してほしくない行動”=「悪」と意識を持ってしまうと
トレーニングがうまくいきません。
例えば
もし自分に子供がいて、その子がお店から何かを盗もとしてる場面に出くわしたらどうしますか?
必死になって全力で止めませんか? 犯罪ですからね。
それと同様、吠える事を「悪」と信じている飼い主さんが
もし自分の犬が人や犬に吠えたら必死に止めますよね。
自分の犬が悪いことをしていると信じているのですから。
この両者はこの場面において”冷静”という精神状態を作るのはとても難しいです。
「そうか、そうか うちの子はあのメーカーのあの色の物が好きで
盗ろうとしているだな。今度、買ってきてサプライズさせてやろう!!」
っと盗みを働こうとしてる子を前にして冷静に見ている人はまずいないと思います。
同様、犬の場合も自分が飼っている犬が吠えていたら冷静に
「そうか そうか うちの犬は帽子をかぶってサングラスをかけた人に吠えるのか。
10mくらいに近づくと吠えるな〜」
っと冷静に見れる人は殆どいません。
しかし、トレーニングにおいてこの冷静な目! 冷静な態度がとっても重要!!
「うちの犬が悪いことをしてる!」っと焦ってはトレーニングはできません。
吠えることは盗みと同罪に値する程「悪」だと思いますか?
「吠え」は治すべき対象であるが、”憎む”対象ではないです。
吠えでお困りに方は「善」「悪」で対処するのではなく
冷静に周りの状況など、犬の状況等を見れるようにしていきましょう。
今日の教訓
吠えは大抵の人には迷惑であるが「悪」ではない。
トレーニングに必要なのは冷静に対処すること。