こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はトレーニングの話
皆さんこんな実験を知っていますか?
2つのゲージ(AとBとする)にそれぞれ1匹のマウスを入れて、そのマウスに電気ショックを与えます。
Aのゲージにだけ、電気ショックを止めるレバーが付いています。 そのレバーを踏むと、両方の電気ショックが止まる仕組みになっています。
したがって、電気ショックを受ける回数、時間はAとBのマウスは全く同じになります。
何度か電気ショックを与えると、Aのゲージのマウスは、電気ショックを止める方法を学習します。
レバーを踏んで自分で電気ショックを制御できるマウス(A)と、何もできなくて、ただ電気ショックに怯える(B)では、
どちらがストレスの影響を受けるでしょうか?
結果は、電気ショックを受ける回数や時間は全く同じであったにもかかわらず、
何も出来ないBのマウスのほうは、猛烈な早さで衰弱していくそうです。
つまり、「どうしていいか分からない」状態において、最もストレスが強くなる。
飼っている犬が問題行動を起こし始めた場合 この実験 Bのマウスのように
「どうしたらいいか分からない」状態に入ってしまう人もいるでしょう。
例えば、散歩中に犬や人に吠えることに困ってたとしたら、とりあえず犬や人がいない時間に散歩に行くようになり
終いには散歩にすらいかなくなる場合もあります。 又、散歩に行くことに対してすごくストレスを感じながら、しかたなく行くという話をよく聞きます。
避けるだけは何の解決にはなりません。
犬には吠えスイッチがあるわけではないのでAのマウスのように、完全に制御することは出来ませんが
少なくとも”しつけの仕方” ”対処方法”を分かっていれば「どうしていいか分からない」という強いストレスは避けれます。
また、避けるだけでは何の解決にならないとは言いましたが、しつけの初期段階では「避ける」というのは立派な対処です。
対処していると思うことで、ただ逃げているという負い目やストレスを感じることも少なくなることでしょう。
しつけを頑張っている、なんとかなる、という思いが大切です。
対処できる知識、経験を身につけて行きましょう。
今日の教訓
「なにしていいか分からない」が一番ストレスが掛かる。
参考文献:読んだら忘れない読書術