こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はわんこ健康の話題
皆さんのわんこ 足をよく舐める子はいませんか?
僕のクライアントさんの犬も足を舐めると言う方も多くいます。
しかし、病院に連れて行っても特に異常が見つからないが
足舐めは治らず、舐め続ける子も多くいます。
先日、アメリカの獣医さん向けの雑誌 Integrative Veterinary Care Journal – V4I3 Summer 2014
を読んでいると、とても興味深い記事があったのでご紹介
以下、記事(意訳)
アメリカでも、足を舐めると言う症状で来院する犬が多く
従来アレルギーの症状を疑い、アプローチしていくことが一般的とされている。
ひと通りの検査を行い、低アレルギー、アレルギー源を排除したご飯に変え、長期的に抗生物質を処方する。
そして、最終的には多くの犬がステロイドを処方される。
しかし、多くの犬は足を舐めることが止まりません。ペロペロ
記事を投稿している獣医さんも、上記の治療方法の他に
長期的にハーブ サプリメント デトックス等々を取り入れてみましたが
期待するような成果は現れなかったそうです。
もう一度、治療方針を見直すことにしました。
もしかしたら、犬達が足を舐め気になるのは神経的に何か違和感を感じたり、痛みを感じているのでは?
っと思い、首、背骨を検査を始めた(異常、筋肉の萎縮 炎症等)
驚くことに、ほとんどの子でこのような症状がみられた。
ー前足先を舐める犬の殆どに首頚椎下部に炎症があり不快感を示していることが分かった。
ー前足を舐める犬は筋肉に痙攣、肩甲骨間に炎症
ー後ろ足を舐める犬は腰椎の損傷
また、こんなことにも気付いた
ー前足先を舐める子は普段リードを引っ張る癖があるか、飼い主が伸縮可能なリードを使っている。
ー後ろ足を舐める子の多くはよく走り、ボール遊びが好き また傍脊椎の損傷 腰椎の歪みがみられた。
この発見は、解剖学的、神経学的に納得のいく発見でした。
前足を舐める子は首輪ではなく、胴輪(ハーネス)に変えたりすると
改善がみられた。
また、後ろ足を舐める子は全力疾走、ジャンプ、水への飛び込み、ボール遊びの制限を
最低1ヶ月続けると改善する子が多かったそうです。
記事ではどれくらいの症例を扱ったのか具体的な数は書いてありませんでしたが
興味深いですね。
病院に行ってもペロペロが止まらない子をもつ方とは
「やっぱり、ストレスですかね〜」と言う会話で終ってしまっていました。
あまりに足舐めが止まらないようであれば、上のような症例があるということを獣医さんに話して
検査してもらうのも良いかもしれませんね。
今日の教訓
足ペロペロが止まらなければ、神経的な症状かも!?
参考:Integrative Veterinary Care Journal – V4I3 Summer 2014