こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はトレーニングの話
トレーニングの天敵は慣れ
人間も犬も環境に順応することが出来る動物です。
それはいい場合もありますし、悪い場合もあります。
僕は以前ニュージーランドに住んでいましたが
住んだ当初は色々な物が珍しく楽しんでいました。
とは言え、数年も住めば新鮮味も薄れます。
(それはそれで、違った楽しみがあるのですが・・・)
夏では冬が恋しくなり、冬は夏が恋しくなるってのも慣れの問題でしょうか?
人間って勝手なもんです。(笑)
トレーニングでも「慣れ」というのはとても大切で
苦手を克服する場合には大いに役立つ現象です。
反対に、いいことを伸ばす時には支障が出てくる時があります。
それは飼い主さん、トレーニングする側がいい状態に慣れてしまうこと。
例えば、
吠えを直したいというお客さんがいたとします。
吠えを修正するトレーニングを行なうのですが
どんどん良くなってくると、とたんに褒めなくなってしまう方が多いです。
以前だったら、吠えない事が嬉しくてしっかり犬を褒めれていたのに
物凄く褒めていたシュチュエーションでも褒めなくなってしまうのです。
犬が吠えないことに対し、飼い主さんが慣れてしまい、
吠えないことが”いつもの事”になってしまうのです。
これは吠えの程度は関係なく
「吠えさえ直ってくれれば!」
って方ですら、褒めることを忘れがちになります。
問題行動が良くなって、褒めることを段階的に少なくするのはいいのですが
褒めることを止めてしまうのが急なんです。
その良い行動、強化したい行動が定着する前に
まだ不安定な時期に褒めることをやめてしまうのです。
良い行動を強固に定着させるには、
トレーニングする側は慣れに打ち勝つ必要があります。
良くなってきた行動を意識し、あえて褒めることをしていかなくてはいけません。
あ、上手になってきたなって時には要注意。
そこで更に気を引き締めて、忘れずに褒めてあげる。
これが上手になってきた行動を定着させていくコツの1つです。
今日の教訓
良くなってきたころには要注意。