こんにちは。Manahau Dogのきむらです。
今日はしつけの話。
皆さんは楽観主義ですか?
しつけをする時、楽観主義であるというのは非常に大切です。
しかし、”楽観主義”の意味を間違えると取返しのつかない場合になることもあります。
先日、選択の法則という本を読み
楽観主義についてなるほど!っと思ったのでご紹介。
著者のショーン・エイカー氏はハーバード大学の修士号を持ち、同校の講師としても講座を持ったこともある
ポジティブ心理学の第一人者。
現在、有名企業や世界中で講演などをおこなっている。
ある時、ショーン氏がある会社のCEOと一緒に車に乗ることがあったそうだ。
そのCEOが運転していたのだが、シートベルト装着を促すチャイムが鳴り続けているのに
一向にベルトをしようとしない。
ショーン氏が「ベルトをなさらないのですか?」っと聞くと
そのCEOはこう答えたそうだ。
「しません。楽観主義者だもんですから!」
著書はこう続く。
これは楽観主義ではなく狂気の沙汰である。
楽観主義はいろいろなことに役立つが、他の車がぶつかってくることや、
自分が窓ガラスを突き破って放り出されることを防いではくれない。
これは理性を欠いた楽観主義だ。理性を欠いた楽観主義は、ありのままの現実ではなく
「願望と妄想」に基づいた現実を見る。
これを犬のしつけに当てはめると、こんな人が思いついた。
3歳になれば落ち着くと聞いたので、特にしつけはしていません。
やんちゃな犬を飼っている人がよく言う言葉だが
この3歳になれば・・・っという都市伝説はどこからきたのだろうか。
これは上記の著者が言う「願望と妄想」
もし、仮に3歳になれば落ち着くとしても
3歳まで犬を家に閉じ込めておくのだろうか? それとも3歳までは犬のやりたい放題?
確かに1歳、2歳時よりも多少落ち着きが出てくることはあるが、
”超超元気”な犬が”超元気”になるくらい。
しかも、そうなったらラッキーなくらいな確率。そんな確率に賭ける必要はない。
しつけをすれば、若い犬と楽しく安全に生活することは可能なのだ。
また、著者はこうも言っています。
本当の成功は「ポジティブな妄想」からでなく、「ポジティブな現実」から生じる。
犬でも言えば分かってくれる・・・
3歳になれば・・・
そのうち、言うことをきいてくれる・・・
ポジティブすぎる妄想です。
「ポジティブな現実」とは
犬は人間のルールを自ら理解しようとはしないが
しつけを通して教えることは可能!
だと、僕は思います。
楽観主義の意味を履き違えないようにしましょう!
今日の教訓
楽観主義であることは大切だが
「願望と妄想」は楽観主義ではない!
参考文献